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2012年11月20日火曜日

修士課程修了

前のエントリーから大分時間が経ちましたが、もう年末になるんですね。
さてこの度、無事イギリスの大学院を修了することができ、晴れて卒業です。論文を提出したのが今年の9月初旬で、約2ヶ月審査結果に不安を覚えながら待っておりました。しかし、蓋を開けてみれば予想よりもいい点数で返ってきたので驚きと嬉しさで一杯です。

修士論文を提出してからは9月末までイギリス国内のNorwichやCambridgeに行ってみて、大学周りをしてました。Norwichでは大学行きのバスで声を掛けたのが偶然日本人の大学院生で、いろいろと大学院生活の話で盛り上がることができました。こういった人との出会いも何かの縁だと感じました。

今回は前々から気になっていた米国系のAirbnbというサイトを使って宿を決めました。このサイトの簡単な説明としては、個人のB&Bと言った方がいいでしょう。Couchsurfingと違う点は宿主にお金を払う点です。その代わり、ベッドからタオル、朝食を提供してくれる所が多いのが特徴です。もちろん値段は1000円程度からと格安の場所もあります。個人的にはお金を払う点、しっかり身元が取れていて安心感があるところです。今までイギリスとオーストリアで利用しましたが、どの宿主もフレンドリーで観光のアドバイスを丁寧に教えてくれるので非常に良かったです。また同じ期間に同じ場所に泊まった他の人とも知り合いになったりして、ホステルに似た出会いもありました。どこも共通しているのはプライベートが重視されてる点です。朝食は一緒に食べたりしますが、基本的にあとは自由行動です。このサイトを利用する人たちはどちらかというとロングステイを希望する人が多く、5日間から2週間といったまとめて予約すると聞いたりしてます。もし観光先でホテルもホステルも見つからない場合はここを利用するのも面白いかと思います。人と出会うのが好きで、プライベートも重視したいという人にはオススメです。
あとこのサイトに関して興味深いのは、お金は全部Web上で支払うので宿主には直接払う必要はないです(もちろんキャンセルしてもしっかりお金が戻ってきます*宿主の規約による)。なので支払われたお金はこの会社の口座にプールされるらしく、そこから宿主はお金を受け取る仕組みだと聞きました。これはいいビジネスだと思いましたが、最近ではこの会社と国で税金問題が騒がれています。FT紙にも掲載されていましたが、誰が税金を納めるのかが非常な問題になっているみたいです。おいしいビジネスには何かと問題も付き物です。この行方が気になるところです。

参考記事
Bloomberg Businessweek: "Airbnb: To Tax or Not Tax a Rented Bed"
http://www.businessweek.com/articles/2012-09-27/airbnb-to-tax-or-not-tax-a-rented-bed

Reuters: "Thiel could invest $150 million in Airbnb: report"
http://www.reuters.com/article/2012/10/19/us-thiel-airbnb-investment-idUSBRE89I1GE20121019


さて話を元に戻すと、これまで予定通りオーストリアのウィーンを経てドイツへと仕事を探しにやってきました。今はドイツのある都市で大学の図書館に通いながら毎日企業への応募書類を書いたり、ドイツ語を地道に勉強しているところです。正直異国の地での就職活動は難しいものがあります。欧州では英語だけでなく、他の第3ヶ国語ができないと相当厳しいのがその理由です。それでもやると決めたからには最後までベストを尽くして、その結果に納得してから日本へ帰りたいです。
“ビール飲んでソーセージ齧って余裕を見せつけるぐらいが丁度いいもんだよ”と先輩に言われたので、この気持ちを大切にして残りの時間を過ごしたいところです。

2012年9月8日土曜日

修士論文を終えて



先日修士論文を無事提出することができ、晴れてイギリス留学の学問の部が終了しました。

論文の内容について深くは触れませんが、執筆を終えて感じたことを書きたいと思います。イギリスの修士学についていろいろな人が異なる意見を持っていますが、ここに書いているのはあくまで個人的な見解なので温かい目で見守って下さい。

3月に論文のトピックを全く違うものに変えてから今月までの半年間、長いようであっという間の6ヶ月でした。5月末までテストがあったため、本格的に取り組んだのは6月中旬頃からですが。

リサーチ系の論文では無かったため、文献を中心に書きました。
政治思想、経済思想を中心に日本の経済発展を考察するもので、抽象的なものと具体的なものを融合させて考察するのは個人的に結構難しかったです。
そして書いていくなかで政治経済学は答えの無い学問というのを強く実感しました。
政治経済学は英語でInternational Political Economy(IPE)と書きますが、本当に幅の広い学問で全部を網羅するのは難しいです。特に英国のそれはアプローチ方法がたくさんあり、数量的に証明をすることもなく、理解するのに苦しみました。経済学部出身なので政治学に関しては知識が少なく、そして経済学的アプローチもほとんど無く、慣れるのに必死でした。政治経済の経済はあくまで事象のみなので経済学を前提にした上で成り立っているものだと思います。自分は理解するのに時間がかかる方なので、その分効率は悪かったかと思います。
そんな状況下でこの一年間勉強してみて良かったことは、学部の頃に勉強した経済学の土台をよく理解できたところです。これからはその応用を勉強したいです。
そして修士論文の執筆を通して書くという力(知的作業に当たる)を得たことです。今までの課題エッセイのできに満足いっていなかった点が、最後になって気付けたのも良かったのかなと。
学部時代に長文で英語のエッセイや論文を書いたことも無ければ、しっかりした書き方や引用の仕方も習わなかったので、大きなハンデでしたが何とかこの1年間勉強する中で身に付けることができました。
論文を書いては見直しての繰り返しで、全章を書き終えてみてやっと一つ一つの議論の繋がりが見えた時は正直嬉しかったです。そこから加筆、修正をしていくことでまた新しい発見をしたりと、正直作業に終わりが無い感じでしたが、最後自分の納得のいくものができたので良かったとしましょう。

この1年間の勉強を通して、特に知的作業を伴う論文執筆は、理論を咀嚼する力を与えてくれました。1年間と短期集中型のスケジュールなので、課題文献をいかに効率良く理解し、議論できるのかという力もついたかと思います。一般的に修士学は2年間のところが多く、そういった所と比べると実践的なことや応用についてあまり学べなかったかなと思います。
しかし、自分の弱点を見つけられ、それを少しでも克服できたことが大きな収穫かと思います。
ニュースなど物事を考察するときに本当にそうなのかと疑う力を得ることもでき、また自分で考えて議論できる力を養えたのが大きな進歩かと思います。
理屈詰めは嫌煙されがちですが、知っているか知らないかで物事の見方も変わってくるかと思いました。今まで何で気付かなかったんだろうって不思議になるくらいです。
もちろん知識はまだまだ半人前なので間違った見方をすることもありますし、議論が未熟だったりもします。
その部分に関してはこれからも勉強を続けて、少しずつ補っていけたらと考えています。

イギリスでの大学院生活は、日本の就職予備校的なことが一切無く、またアルバイトに追われることもなく勉強に集中でき、スポーツにも勤しむことができました。
英国を選んだもう一つの理由は、日本以外に文化的、言語的にストレス無く生活できる所が良かったからです。結果いろんな人と知り合えて交友関係の幅も広がり、自分の将来にいい影響を与えてくれました。
ようやく今修士論文を終えて、大学院進学を選んで良かったと胸を張って言えます。
今後は、就職活動に専念したいです。