2011年11月21日月曜日

The End of Felipe González’s Socialists

Retrieved from SankeiBiz 21Nov2011

11月20日に行われたスペインの総選挙で、ラホイ氏率いる国民党が圧勝しました。これまでスペイン政治はフェリペ率いる社会労働党が最大野党でしたが、今回の選挙で野党の議席数は大幅に減少。因に国民党は中道右派なので、ヨーロッパ各国の右傾化の影響を受けてると言っても過言ではないでしょう。中道右派と聞いて欧州委員会委員長のジョセ•マヌエル•バローゾの就任を思い出しました。彼の就任以来、ヨーロッパ各国で右寄りの政党が筆頭してきました。今回のスペインは他の国より遅れを取る形で右傾化してますが、カタルーニャやバスクをはじめ、ガリシア地方で分裂派が力を付けているのも起因の一つだと考えます。

今回の社会労働党の政権転覆は、あの忌まわしいフランコ独裁政権の1975年以来の大きな敗北としてニュースとして取り上げられています。スペインはユーロ危機を表す'PIIGS(Portugal, Ireland, Italy, Greece and Spain)'の内の一国であり、今回の選挙結果もそれが一つの要因かと思われます。
これまで野党第一党であった社会労働党はリーマンショック以来、失業率の上昇を止められず(未だに20%超)、財政危機に対して具体的な政策が目立たなかったのが国民の信頼を失ったとあります。

さてサパテロ首相は1ヶ月後に退陣し、ラホイ氏にその座を譲ることが決まりました。2004年の選挙以来、ラホイ氏は念願の首相となるわけです。
今回のスペインの政権交代は日本の民主党政権交代を彷彿させますが、民主党のように迷走するのか、今後どういう運命を辿るのか、スペイン政治から目が離せないです。


<References>
The Economist, 'Rajoy ahoy', 21st November 2011
http://www.economist.com/blogs/newsbook/2011/11/spains-election
The Telegraph, 'Should Germany bail out Club Med or leave the euro altogether?', 31st January 2011
http://www.telegraph.co.uk/finance/comment/7119986/Should-Germany-bail-out-Club-Med-or-leave-the-euro-altogether.html
The Wall Street Japan, 'スペイン総選挙で野党•国民党が圧勝−政権交代へ', 21st November 2011
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_347380

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